読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

テトラポットの上

荒井コウスケさんのブログリスペクトです!目標はブルーハーツ全曲解説!

少年の詩

『少年の詩』はブルーハーツの1stアルバム『THE BLUE HEARTS』
に収録されています。「そしてナイフを持って立ってた」
いう歌詞の繰り返しがとても印象的です。ブルーハーツきって
の名曲のひとつだと思うのですが、私の記憶だとベスト盤では
30周年記念で発売された、『30th ANNIVERSARY ALL TIME
MEMORIALS 』に入っているくらいだと思います。

映画、『ブルーハーツが聴こえる』ではオムニバスの作品中
に本作をテーマにしたものがあり、少年の苛立ちや不安・不満
が上手に描かれており、とても良い内容でした。

www.youtube.com

曲のテーマは、理不尽な大人への反抗・どうしようも出来ない
社会に対する少年の苛立ちだと思います。ナイフは反抗の気持ち、
がんじがらめにされそうなものを破壊したい想いかもしれません。
そしてこの少年の気持ちは、実は特に初期のブルーハーツの
テーマそのものと言えるようにも思います。グループ名から
して、「青い心」ですからね。

ところが私達は歳を取ります。私もとうに中年になっています。
これまで何をやってもびくともしないのが親や教師だと思って
いたのが、実家に帰り、クラス会で再開した親や恩師は、
とても弱々しくなっています。子供を育てるようになり、実は
親もセンセイも、弱く傷付きやすいけれど賢明に頑張っていた
事実を知ります。子供のためと信じて、つまらないことを一生
懸命に伝えていたのです。大切なものを守るために、ナイフを
持った少年に、素手で立ち向かわなければいけない大人の姿も
知りました。

しかし、だからと言って少年の心の叫びを忘れて良い訳では
ありません。大人に都合の良い世界を築くことが私達の役目
ではないからです。失ってはいけないものを歌い続けるために
ブルーハーツは「この歌を一生歌っていく!」と宣言したの
だと思います。