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テトラポットの上

荒井コウスケさんのブログリスペクトです!目標はブルーハーツ全曲解説!

電光石火

電光石火もまた、ブルーハーツの名曲中の名曲だと
思っています。『ラブレター』のカップリングで、
このシングルは個人的にめちゃめちゃお勧めです。

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電光石火の超特急が
流れ星と並んで走るという

出だしの超特急は、個人的には「ロックンロール」
のことだと思っています。ハイロウズの『十四才』
やクロマニヨンズの『弾丸ロック』ではロックが
弾丸に譬えられていますが、ここでは超特急なの
ではないかと。

何かにつまづいている人
何かを心配している人の
心の中のプラットホームに
流線形の輝くボディ

ヒロトの大好きな流線型が出て来ました(笑)。
この辺が彼らの優しさで、弱い人にこそ、
ロックをプレゼントしたい、聴いて元気に
なって欲しい、という気持ちではないかと
思います。ちなみに弾丸ロックは真島さん作
ですが

泣いているのか 撃つぞ
当たれば イチコロだ

という歌詞も、表現は分かりにくいですが
同じ気持ちを歌っていると私は解釈しています。

次の歌詞が、私は大好きです。

淋しい夜が何度続いても
せつない朝を何度迎えても
出かけよう さあ出かけよう

すごくないですか?
淋しい夜やせつない朝を
「何度迎えても」
ですよ!
とても元気を貰える歌詞だと思います。

電光石火 電光石火
お日様をむかえに行こう

この歌詞は、ハイロウズの『日曜日よりの使者』の

そして東から 昇って来るものを
むかえに行くんだろ
日曜日よりの使者

を連想します。明日を待たずに迎えに行こうぜ!
という、これまた前向きで好きなところです。

また、荒井さんも絶賛している

歴史の本の最後のページ
白紙のままで 誰にも読めないよ
出かけよう さあ出かけよう

おっしゃる通り、彼ららしい素晴らしい表現です。
歴史の最後のページは、「今」。
それを描くのは俺たちだぜ、というような。
無限の可能性を感じワクワクする表現ですね。

インスピレーション

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曲の殆どをヒロトと真島さんが手がけているブルーハーツ
の中で、何曲か河ちゃんが作った曲があります。
インスピレーションもその一曲。

河ちゃんは御存知の通り、途中で『幸福の科学』に影響
を受け、それがブルーハーツ解散の原因になったのでは
ないかと言われています。

一般論として信仰は自由ですし、それをロックに持ち込む
こともありだと思います。海外にもそういうアーティスト
がいますし。ただ、ブルーハーツが大好きな私にとって
それが原因の解散はどうしても受け入れがたい出来事
でした。

最近は、複雑な気持ちを抱えながらですがやっと河ちゃん
の曲が聴けるようになって来ました。聴いてみると、まぁ
悪くないんですね。『インスピレーション』も、やはり
これもブルーハーツなんだな、と思えるようになって
来ました。ヒロトの声があって、真島さんのギターも
聴こえて。

アップテンポでなかなか爽快な曲で、

晴れなのか 曇りか 雨の日か
風が動いているよ

が特に好きですね。風が動いているんだから
天気なんてすぐに変わるよ、ってことでしょうか。

歌詞は既に宗教色が強く、荒井さんも書いていますし、
上の動画でも分かる通りヒロトがどうしても歌いたくない
歌詞があり、そこだけ河ちゃんが歌っています。

それにしても、それ以外の部分でもヒロトはよくこのを
歌ったなぁ、と私も思います。この歌を歌うヒロトの心情
を思うと、ヒロトはブルーハーツや仲間を大切にしたかった
んだろうな、と。そんな風に思います。

きっとこの時期、ヒロトも河ちゃんもそれぞれの想いを
抱えながら、ブルーハーツを続けていこうと模索して
いたのでしょう。想像でしかありませんが、
河ちゃんも91年に幸福の科学に入信してから、まだ活動
を続けていたわけですから…。

私個人はまだ心底素直にこの曲を聴けませんが
色々考えなければ、「フン、まぁ悪くはないな」
と言ったところです(笑)。

少年の詩

『少年の詩』はブルーハーツの1stアルバム『THE BLUE HEARTS』
に収録されています。「そしてナイフを持って立ってた」
いう歌詞の繰り返しがとても印象的です。ブルーハーツきって
の名曲のひとつだと思うのですが、私の記憶だとベスト盤では
30周年記念で発売された、『30th ANNIVERSARY ALL TIME
MEMORIALS 』に入っているくらいだと思います。

映画、『ブルーハーツが聴こえる』ではオムニバスの作品中
に本作をテーマにしたものがあり、少年の苛立ちや不安・不満
が上手に描かれており、とても良い内容でした。

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曲のテーマは、理不尽な大人への反抗・どうしようも出来ない
社会に対する少年の苛立ちだと思います。ナイフは反抗の気持ち、
がんじがらめにされそうなものを破壊したい想いかもしれません。
そしてこの少年の気持ちは、実は特に初期のブルーハーツの
テーマそのものと言えるようにも思います。グループ名から
して、「青い心」ですからね。

ところが私達は歳を取ります。私もとうに中年になっています。
これまで何をやってもびくともしないのが親や教師だと思って
いたのが、実家に帰り、クラス会で再開した親や恩師は、
とても弱々しくなっています。子供を育てるようになり、実は
親もセンセイも、弱く傷付きやすいけれど賢明に頑張っていた
事実を知ります。子供のためと信じて、つまらないことを一生
懸命に伝えていたのです。大切なものを守るために、ナイフを
持った少年に、素手で立ち向かわなければいけない大人の姿も
知りました。

しかし、だからと言って少年の心の叫びを忘れて良い訳では
ありません。大人に都合の良い世界を築くことが私達の役目
ではないからです。失ってはいけないものを歌い続けるために
ブルーハーツは「この歌を一生歌っていく!」と宣言したの
だと思います。