テトラポットの上

荒井コウスケさんのブログリスペクトです!目標はブルーハーツ全曲解説!

ラブレター

ブルーハーツの数少ないどストレートなラブソング。
3枚目のアルバム収録曲で、かつ7枚目のシングル曲です。

本当ならば今頃 僕のベッドには
あなたが あなたが あなたが いてほしい

今度生まれた時には 約束しよう
誰にも邪魔させない 二人のことを

この文章から私はこの恋は叶わなかった恋だと思って
います。可能性のある恋であれば、「今度生まれた時」
の話などしないと思うからです。

読んでもらえるだろうか 手紙を書こう
あなたに あなたに あなたにラブレター

先程の解釈でこの部分を聴くと、
果たしてこのラブレターは届くと思って書いている
のだろうか、という疑問が沸きます。
もしかしたら読んで貰えないことを承知で
手紙を書こうと言っている、あるいは書いている
そんな気がしてしまいます。

ザ・クロマニヨンズの『鉄カブト』という曲を
連想します。この歌は

届かない 手紙を書く

という強烈な出だしで始まります。
手紙というものは普通読まれる前提で書くものですが
届かないと思いながら書く手紙ほど哀しいものは
ないと思います。

届かない前提でラブレターを書いていると考えると、>>

新しいステレオを 注文したよ
僕のところへ 遊びにおいで

この部分のせつなさがぐっと増しませんか?
今度生まれた時の愛を語った人が、
「ステレオ買ったからおいでよ」
なんて手紙を本当に書くとは思えませんね。

最後はストレート過ぎてとてもコメント出来ません。

ああ ラブレター 百分の一でも 信じて欲しい

他の誰にも言えない 本当のこと
あなたよ あなたよ 幸せになれ
あなたよ あなたよ 幸せになれ

休日

ブルーハーツのラストアルバム、『PAN』から。
ブルーハーツと言ってもこのアルバムはソロ活動の
寄せ集めであり、別物と言っても過言ではないと
思います。名曲『歩く花』は大好きでよく聴きます
が、河ちゃんの曲が多く個人的にはアルバムとして
聴くことは殆どありません。

そんな状況で、この曲も存在は知りながらあまり
聴き込んでおらず、曲の良さに気付いたのは比較的
最近です。平凡な日常を歌った歌でありながら、

いつの日か この町を出て行く 僕らだから

出だしのこのフレーズは、荒井さんも書いている
通り、時期的にやはり『解散』を意識せずには
いられません。悲しい歌詞は全く出て来ないのに
なにか物悲しいものを感じてしまうのは、背景を
想像しているからでしょうか。

おだやかな日に 風が吹いて
おだやかな日に 列車に乗る

キリンの顔の クレーン車と
カーテンが吹く トランペット

真島さんらしい気の利いたフレーズ。好きです。
イメージは、春の終わりか、初夏。

なにもかもいろんな事を お日様のせいにして
ぼくはボーッとしてる

ここは荒井さんの解説と同じ解釈です。
blueheartsallsongs.seesaa.net

河原で釣りをしてるおやじ
おやじと僕が入れ替わる

野原で野球してる子供
子供と僕が入れ替わる

列車の窓から、それぞれ休日を楽しんでいるみんなを
見ていて、自分を重ね合わせているということだと
思っています。

あとは、歌詞の繰り返し。

初期のブルーハーツに特にありがちな、世の中(権力)
への反抗的な感情も、飢えも情熱もこの曲から
はあまり感じられません。歌作りすら一休みして
休日に何をするでもなくボーッとしていることを
歌った、素朴なこの曲もまた真島さんらしいと私は思います。

僕の右手

3rdアルバムに入っている、超名曲です。
『30th ANNIVERSARY』にも選曲されている、
ファンの間でも人気の一曲です。

f:id:baumkuchen2017:20170605081932j:plain

※注:写真は「僕の右手」で私が連想した某映画の写真
です。ブログの中身とは全然関係ありません。

GHOULのMASAMIさんが曲のモデルと言われています。
この話は荒井さんも詳しく書いておられるので、
ここでは書きません。
荒井さんのブログのこの曲の解説もとても良いです、
是非読んでみて下さい。

blueheartsallsongs.seesaa.net

ここまでブルーハーツが好きになる前、実はカラオケ
でこの歌を初めて聴き、出だしから非常に印象に
残ったのを覚えています。

僕の右手を知りませんか 行方不明になりました 
指名手配のモンタージュ 街中に配るよ

右手が行方不明って、なんだろう。
右手のモンタージュ!荒井さんも書いていますが
この言い回しはヒロトっぽくて面白いですね。

今すぐ探しにいかないと さあ 早く見つけないと 
夢に餓えた野良犬 今夜吠えている

夢に飢えた野良犬という表現も独特ですが、
後に出てくるこのフレーズにも出てくるように、

人間はみんな弱いけど 夢は必ず叶うんだ
瞳の奥に眠りかけた くじけない心

この歌のテーマは「夢」で、それを叶えるための
「何か大事なもの」が「右手」なんだと思います。
ギターを弾き、マイクロフォンを持つための右手が
行方不明になっちまった、
いや、もしかしたら夢やくじけない心そのものが
右手なのかもしれません。

今にも目からこぼれそうな 涙のわけが言えません 
今日も明日も明後日も 何かを探すでしょう

この部分の解釈は、荒井さんとはちょっと違ってます。
感動で流す涙に、「目からこぼれそう」とは言わないような
気がします。きっと右手が見いだせないことに関係している
誰にも言えない苦しみを指しているのだと思います。

そして、ここ。今まで「右手」を探していたのに、
ここでは「何か」を探すと表現しています。
何故なんでしょう、ずっと疑問でしたし、今でもよく
分かりません。

…右手は見付かるのでしょうか。
見付かっても見付からなくても、
『僕』が乗り越えて行けると良いなと
いつも思って聴いています。